手術が完全に成功した場合など、患者の体内からがん細胞を完全に取り除くことができた際に使われるのが「完治」や「治癒」という言葉です。
ただ、がんが再発あるいは転移する確率は手術でその細胞を完全に取り除けたからと言ってゼロではありません。
そのため、一定の期間は再発しないかどうかの診療が必要であり、一般的には手術してから5年間再発が確認されなくてはじめて「完治」あるいは「治癒」という言葉が使われます。
なお、がん治療の完治に向けて根本的な治療を行うことを「根治治療」と呼びます。
また、がん治療の完治とよく混同されがちな「寛解」は、がん一時的に消失していたり縮小しているなどの理由で発症していない状態を意味します。