多くのがんに遺伝性はないと言われていますが、中には家族内で同じがんを患ってしまうケースは少なくありません。
その理由のひとつに、類似した生活習慣が挙げられます。
がんが発症する原因としては生活習慣などの外的要因と性別や体質などの内的要因があり、同じような生活環境を送る家族では同じような病気の発症頻度も高くなるからです。
ただ、稀ですが遺伝するがんというのも存在します。
がんというのは、父親と母親由来の一対の遺伝子が両方とも傷つくことで機能しなくなり、正常細胞ががん化することによって発症すると言われています。
家族性腫瘍といって、通常は一対になった遺伝子のうち片方が傷ついた状態で生まれてきた赤ちゃんの場合は、残りの遺伝子も傷ついてしまうとがん化に誘導されやすい傾向にあり、比較的若いうちにがんが発症するケースが多いです。
