がん治療の過程で手足などの末梢組織のしびれ症状に悩まされることがあります。
もちろんがん病巣が手足を支配する神経細胞に広がることでしびれ症状がでることもありますが、がん治療の副作用でしびれが出ることも珍しくありません。
特にしびれ症状の頻度が高いのは、プラチナ系統の抗がん剤や血管新生阻害薬の投与を受けているときです。
これらの種類の抗がん剤は神経細胞に対する毒性があるため、しばしば手足の指先などがしびれるという副作用に見舞われることがあります。
ひとたびしびれ症状が出ると、基本的にがん治療が完了するまで継続するものと見る必要があります。
そのためけがをしないように手足を保護する、血流をよくするために温めるなどの対症療法で改善をはかります。